
本書は昭和27(1952)年に初版が世に送り出されてから、
何度か安岡師が手を入れ出版され続けてきた小冊子の復刻・改訂版です。
それだけに安岡師の本書に対する思いは強く、
人間教育にとって必須の素地である家庭教育の役割を重視し、
「父母たちに活眼を刮いてもらいたいと思って」執筆されたものです。
内容は
「父母たちも日々の仕事に忙しく、なかなか読書の暇もありますまい。
そこで一応これだけにまとめ、
世の父母たちが一晩で静かに読み切れる程度に止め」
と安岡師が述懐するようにけっして重々しいものではありません。
巻末には「父母はその子供のおのずからなる敬愛の的であることを本義とする」
から始まる「父母憲章」や「教師憲章」「児童憲章」「学生憲章」が収められています。
さらに今回はふりがなや小見出し、脚注が加えられ読みやすくなりました。
希有の碩学が家庭教育を平明に説いた価値ある一書です。
□□□ もくじ □□□
1 日本の父母に
2 現代の問題点
3 国家と個人
4 教育の目的
5 四つの憲章